埼玉高速鉄道
2016年7月12日
まだ梅雨明けはしておりませんが、暑い日が続いております。
先日の新聞記事で、『埼玉高速鉄道が開業以来初めての黒字』というものを目にしました。
埼玉高速鉄道ってなんだ?という方もいるかもしれませんが、現在埼玉県にある唯一(多分・・・)の地下鉄です。
埼玉高速鉄道区間として、当事務所最寄り駅である浦和美園駅から赤羽岩淵駅間を走っており、赤羽岩淵駅以南は東京メトロ南北線に直通運転しております。
南北線に直通していますので、当事務所から都心部へのアクセスが非常に便利です。
この鉄道、主に埼玉スタジアムへのサッカー観戦に利用され、日本代表や浦和レッズなどのJリーグの試合が開催される日は、非常に混雑します。
しかし、あまり大きな声では言えませんが、平日の日中など埼玉を走る区間では、あまり乗客が多くないように感じます。
実際に私自身、日中乗車する際に座れなったことはありません。
また、朝の下り電車は、一人で一両貸し切り状態というのも珍しくありません。
そのような背景もあってか、2001年の埼玉高速鉄道開業以来、常に赤字だったようです。
今回黒字に転換したということは、徐々に乗客が増えているという事かもしれませんね。
そんな埼玉高速鉄道ですが、浦和美園駅以北への延伸計画があります。
いわゆる『地下鉄7号線延伸計画』です。
浦和美園駅から埼玉スタジアムを通り、東武野田線(アーバンパークライン)の岩槻駅、そして宇都宮線の蓮田駅までを結ぶ計画です。
この計画区間のうち、岩槻駅までを先行整備区間と位置づけ、計画について審議が進められています。
しかし、審議会が事業計画の試算をしてみると、総工費が非常に高かったり、周辺地域の人口減などで費用対効果が低下してしまったり、累積黒字への転換が40年以上だったりと、まだまだ事業決定までに課題が多いようです。
私的な意見としては、大宮駅という日本有数のターミナル駅がある埼玉県ですが、県内鉄道網の貧弱さは否めません。 収支採算性という大きな課題はありますが、周辺地域の発展、活性化のためにも、この延伸計画が決まり、事業自体が成功することを楽しみにしております。
koike