社会保険とは
社会保険とは、狭義では厚生年金、健康保険、介護保険を指し、被保険者本人やその家族の生活の安定を図る事を目的とした、公的医療制度です。
厚生年金は体に障害を患ったり、高齢になった場合に必要な給付が行われます。健康保険は日常生活上でのケガ、病気の際に必要な保険給付が行われ、4日以上仕事を休み給料が受けられない時には、4日目から傷病手当金が受けられます。
社会保険の加入対象となる事業
強制適用事業所
株式会社等の全ての法人事業所、および農林漁業やサービス業を除き、従業員を常時5名以上使用している個人事業所が対象です。事業主や従業員の意思に関係なく強制適用の対象となり、法人事業所については従業員の有無にかかわらず事業主や役員のみの場合も、加入が定められております。
任意適用事業所
強制適用事業所以外の事業所においても、従業員の半数以上が社会保険に加入するために適用事業所となる事を同意し、事業主が申請して認可を受ける事で適用事業所になる事ができます。
常時使用される方
適用事業所(加入対象となる事業)で使用され、労働の対価として賃金を受ける方が原則対象です。法人事業所の場合は代表者や役員も含みます。しかし被保険者の対象から除外される場合もあり、例として厚生年金は70歳以上の方、健康保険は後期高齢者医療の被保険者の方などは被保険者の対象から除外されます。
パートタイマー・アルバイトなどの方
パート等であっても常用的な関係の場合は対象になります。労働日数や労働時間、就労形態等から総合的に判断されますが、一ヵ月の所定労働日数が、一般社員の概ね4分の3以上であり、一日または一週間の所定労働時間が、一般社員の概ね4分の3以上である場合は被保険者となる目安となります。
※従業員51人以上の特定適用事業所に勤務する短時間労働者への適用拡大が2024年10月より施行されます。